2011年2月アーカイブ

繍帯で頭をグルグル巻きにされて青い顔をしている娘の姿を見たとき、私は初めて神に祈りました。

一晩中、「神様、私を捧げます。すべてを捧げます。だからこの子を助けてください」と必死で祈りました。

そして、今日までの自分自身の生き方が間違っていなかったかを強く強く反省させられました。

夫とはいつも喧嘩ばかりで、事故の朝も夫と言い争いをしたこと。

親にさんざん反抗してきたこと。

この世で目の下のくま 治療だけでなくお金がすべてという人生観をもっていたこと。

私は、それまでお金が絶対に大事だと思って生きてきましたし、お金さえあればなんでも手に入るものだと思っていました。

ところが、億というお金を積んでもこの娘の命を買うことはできません。

お金よりももっと尊いものがあったのだと気づかされたのです。

病院のカーテンが明るくなりはじめ、娘の息づかいが正常にあることを確認したとき、ただ生きているだけでありがたいと心の底から感謝しました。

「やれぼなんでもできる」ということを、父も母もそれぞれのやり方で私に教えてくれたのだと思っています。

ですから、私は父母への感謝が、目の下のクマ 治療だけではなく人生へのすべての基本だと身をもって言えるのです。

私たちの世界に悪いことは一つもない辛いことかあるから素晴らしいことがある私たちは、目の前に起きる辛いこと、悲しいことに出会うとき、こんな悪いことは起きなければいいと思うときがあります。

私自身、これまでさまざまなことに出会いましたが、とりわけ身を切られるほどつらい体験をしたときには、こんな悪いことは起きなければ......と思ったものです。

あるとき、私の不注意から幼い三女を自転車から落として、レンガブロックの角に頭をたたきつけるという大事故を起こしてしまいました。

頭蓋骨陥没骨折の重傷を負った娘は、七、八時間もの手術に耐えてくれましたが、先生には「お嬢さんは今夜が峠です」と言い渡されたのです。